ルネさんの世界選手権を見てきた話(決勝)

というわけで、準決勝、決勝のお話しです。

※レギュレーション
予選1、4、7位組み、2、5、8位組み、3、6、9位組みでそれぞれ準決勝を行う。
基本5種;繁栄5種
番手は上記表記の通り。*1
それぞれの卓"1位"のみが決勝進出。

決勝は1位組み、2位組み、3位組みで勝ち上がった3人。
番手も上記表記の通り。*2


正直、ここまで苦しいながらも全勝しているので結構余裕で優勝するのではないかと思っていました。
そう、準決勝が始まるまでは。


■準決勝

地下貯蔵庫、村、借金、庭園、泥棒、大衆、投機、議事堂、隠し財産、鍛造


自分は鍛造入れてから村-大衆かなーと思い銀-銀かなーと思いました。*3
と、思っていたらルネさんは銀-借金スタートでした。
組みあがりを見るに、村-大衆を序盤から重ねて隠し財産側を潰す算段
のようです。
言葉通り、隠し財産側は1度だけコロニーに届かせていましたが、結局は属州もほとんど買えない状態で死んでいました。


それを見てかはわかりませんが、2回戦目にかち合った人が同じ手を作ってきました。
しかし、ルネさんのほうが借金を入れている分回りが速い。
これは勝てるか?と思いましたが、ここにきたのは泥棒。
ルネさんの総金量は8金。鍛造が買えるところまで調節されましたがそこに来て必要な銀貨を盗られました。
仕方なしに7金に届かせるため5金でベンチャーを買いますがこれも泥棒に盗られる。形勢逆転です。
あっという間に相手は鍛造で屋敷を全廃棄し、金貨に変え、金量を増やしてコロニーを買っていきます。


ここまで来ると鍛造を買う暇はないのでルネさんも泥棒を指しつつ、金量は他から調達しようとしました。
が、大体は大衆で点数を乗せているので思うようにお金が入りません。
相手は盗んだベンチャーでプラチナ引きを2回くらい繰り返し、コロニーを買ってます。
正直、お通夜モードでした。
ルネさん自身。「これ無理ゲーw」と思いながら泣きながら必死に村-大衆、プラチナを買っていたそうです。


相手が途中失速し、公領を買い始めた辺りから万一の勝機が見えたそうです。*4


結果は最後に購入したコロニーで1点差をつけてルネさんの勝利。
同着だったら手番差で負けていただけに、鍛造切りや公領を買わず無理やり点を伸ばしたルネさんの我慢勝ちというところでしょうか。
これがこの大会一番のベストバウトだと思います。


■決勝

地下貯蔵庫、移動動物園、占い師、工房、農村、祝宴、豊穣の角笛、鉱山、研究所、品評会
Togetterでもありましたが、USTしてました。*5 *6 *7


見た感じ、研究所レースかなーという感じ。
ルネさん銀、占い師、他の方が銀-祝宴、銀-だったような気がします。すみません。ぶっちゃけもう覚えてません。*8 *9


まず5金に届いた時点でルネさんが鉱山を挿します。
他の方は5金で研究所を買っていた記憶があります。
ここからルネさんは鉱山で銅貨を銀貨に変えて*10移動動物園を起動させやすくしています。
これで移動動物園を2回連続で決めたり、うっかり研究所で3ドローしようとしたり、8金で属州買ったつもりなのに豊穣の角笛で買ったとジャッジに思われて突っ込まれたりしてました:-)
鉱山があるのでお金はあまり買っていません。
その分、豊穣の角笛を2枚と他は農村(((占い師と鉱山を使うため))移動動物園と地下貯蔵庫を買ってました。


占い師を打つのがルネさんだけ、また研究所のお陰で2ターンに1回はデッキが回る感じになっていたので相手は足止めを受けまくっていこともありルネさんが研究所を5枚位集めて圧倒的優位に立っています。
しかもこの時点で属州を2枚購入済み。


その後、会場やTLで盛り上がった属州4枚購入。
ほぼ引ききりで豊穣の角笛2枚を確保。しかも手持ちには10金以上のお金。
場には8種類以上のカードを出せる状況。
ここで鉱山で銀貨を豊穣の角笛に変えて8金で属州を購入。
その後、豊穣の角笛で8金相当を出して3枚交換の計属州4枚買い。
この瞬間、会場全体(特に司会が)唖然としたのを覚えています。
一足遅れての歓声。初めて場が戦慄して全員が立ち尽くした瞬間を見ました。


その後も研究所と移動動物園もあるためデッキパワーが落ちず、ダメ押しの品評会を1人で買い始めてルネさんの優勝ムードに。
最後の最後に1人が占い師を買い始めますがもう時既に遅し。
ルネさんが最後の属州を購入。*11
属州8枚、品評会1枚、屋敷3枚で確か55点?でぶっちぎりの優勝です。
正直な話、「何この茶番」といわんばかりのワンサイドゲームでした。



間近で見てきた感想としては、ドミニオンのゲーム自体がカジュアルゲーなんだということを再認識させられました。
カードの出し方が雑ですし、統一もされていない。購入も手のひらにあるカードをチラッと見せて買う人もいるし、場に見せて買う人もいる。いい意味でも悪い意味でもカジュアルなゲームで大会向きではないという認識を受けました。


とはいえ、誰もドミニオンが好きでこの大会でてるんだなーって言うのが見て取れてあの場でゲームしていた全員が羨ましかったです。
大会終了後も、それぞれ握手とかしてまたやろうって感じになっていましたし。
あの場でゲームができなかったのが本当悔やまれます。
次回はあの場に自分も出てドミニオンで遊びたいです。
そうなると日本の化け物どもを倒さないといけないとなると正直滅入るのですが、これはこれで楽しいのでいいとしましょう。

*1:ルネさんは予選1位なので1番手

*2:ルネさんが勝ちあがれば1番手で決勝スタート

*3:銀-借金で銀落とした時のダメージが強すぎるので

*4:あと、鍛造でのコロニー切りが無かったこと、屋敷3枚をルネさんが切ってなかったことも勝因の1つになります

*5:同じ日本人の方からバッテリーをお借りできたので、突発でiPhoneからUSTしてました

*6:今思うと少し舞い上がってました 申し訳ない

*7:動画はルネさんの希望により、削除しています

*8:少なくとも、占い師はルネさん以外買ってません

*9:れとさんが大会前に「占い師は強いから絶対買っとけ」って言いまくってたらしいです

*10:銀貨があっても、金貨にせず銅貨→銀貨を優先しています

*11:まだデッキ引けたが、ゲームが終わるので途中で終わらせるというなめぷっぷり